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【感想文】鴻上尚史『モダン・ホラー』

鴻上尚史『モダン・ホラー』
2017/11/20に読了済み。

p.42
「演劇はゴラクじゃないんだよ。世界を撃つための武器なんだよ。機動隊の奴らを倒す、銃なんだよ」

図書館で見つけて即借りてきてしまった。
背表紙に金額がでかでかと印字されているしバーコードもない。時代を感じる。

読んでると話が突然変わって置いてけぼりになるけど、三幕から徐々に気付かされていく感じ。
この特有のノリの中にハッとさせられる言葉が突然出てくる。

内容は、宇宙船の中に侵入者が現れてどんどん混乱していく感じ。
(読んだの昨年だからうろ覚えです。)

当時の年代的についていくための予備知識が必要…
ジェネレーションギャップめっっちゃ感じる…
むしろこの演劇は感じられなきゃいけない気がする…さすがだ…(?)
ブレードランナーが2年前の映画って書かれてるくらいには時代を感じた。


個人的な妄想として、
侵入者は女の子なんですけど、
今舞台でやるなら男の娘がいいなぁと思いました。
ほうにょうしーんあるし。(誤解を招く描き方)





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【感想文】24時間、毎日、変わらず

『コンビニ人間』村田紗耶香

ガラスでできたがらんどうの店舗。
24時間活動し続けているコンビニ。
「ここは昔とかわらないねぇ」
その中の秩序と風景。普通である。
普通とは?
長くなったので続きに収納します↓










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【感想文】Re:Re:Re:Re:Re:

【感想文】『Re:』野島 伸司

p39.<私達五人は、今日、集まって一緒に死ぬ事になりました。>





担任の教師へ、女子生徒5人から遺書のようなメールが届く。
5人で自殺をするという内容に加え、その中の1人だけ返信をした生徒のみ自殺を思い留まらせることができる、と。
そして彼女たちが教師を選んだのは、ある理由があり……。



<先生、私に返信して下さい>
<先生、お願い、私に返信して下さい>
<先生、私に返信してみます?>
<お願い、私に返信して下さい>
<先生、私に返信してくれますか>

ここだけ集めるとヤンデレハーレム的なアレ。



それぞれの人生観と自殺理由の告白。
17歳という多感な、自分の中と外の世界に揺れる時期。
彼女たちのメールから繋がってゆく教師との共通点。
これは悪戯か、真実か、悪夢か、現実か。



なぜか「読みたい本リスト」の中に入っていた小説。なんで入っていたのか。
多分自殺をほのめかす小説が読みたかったんじゃないかな。

読了後はまず終わり方に大混乱。
結局どれが現実なのか、何が真実なのか。
良いこと言ってたのに最後のあれで全部無くなった…あれがなければ普通のイイハナシダッタノニナー。(でもそれはそれで面白くないかもしれない)

他のレビューでも見たけど「世にも奇妙な〜〜」でドラマ化すればこの終わり方でも悪くないかも…?賛否両論はありそうだけど。
まあ最後がなければなんて言ってしまうと著者や小説に対して敬意がないと思うのだけど、最後に読者を混乱させるのは意図的なんだろうけど、ちょっと私はついていけなかったかなぁ…。
もしかして「俗に言う青春小説なんてあまづっぱいもんにはさせねえ」っていう心意気な気もしてきた。


一瞬、ケータイ小説への揶揄かな?って思ったけど、女子高生が主役のケータイ小説が流行っていた頃は2007年くらい、この本が出版されたのは2012年くらい。もうケータイ小説が下火の頃ですね…。



17歳の頃は、やはりこじらせてしまう何かがあるのかもしれない。
「17歳」が「いちばん綺麗な瞬間」と思えるのは女だけだと思っているよ。
ああでも、p163<晩年、全ての男性に、生涯で心に残る女性はいるかという質問をしたら、必ず一人の顔を思い浮かべるといいます。それはたいてい今の彼女ではなく、奥さんでもなく、思春期に出会った誰かなのだそうです。>
からの流れは、綺麗だなと思いました。
p164<エロスを遮断した代わりに、タナトスに向いていったのだと思います。>
肉体的な関係を持ってしまえばそこに満足してしまう。
肉体関係を持っていなかったからこそ、永遠の想い出に残る。
そこはとても好きでした。
散々ラストふが云々言ってるんだけど、
それがあったから、不思議と嫌いじゃないのかもしれない。

センチメンタルな檻で、17歳の君を氷漬けにする。








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【読書感想文】帝王と呼ばれる声

森川智之『声優 声の職人』



日本全国の女子のお世話してる系声優・森川智之さんの本。
声優全般の仕事の話というより、森川智之さんの声優としての仕事の話。
彼がどういった信念で声優という仕事をしているのか。
彼をここまで大きくした下積み時代や経緯など。

私はお世話されてるうちのひとりなのでもちろん楽しめました。声優ってそんなに詳しくないんですけど、どんな風に声優が生まれるのか、どんな風に仕事しているのか、簡単に知ることができました。

最近よくある俳優が声優をやることについてとか、読んでいてなるほどなと思ったり。演じるという点では変わらない。

映画『アイズワイドシャット』は絶対見て見ようと思った。そんな思いのこもった森川さんの声を聞いてみたい
そして最近の映画もそれくらい力を入れて声優さんを選んでほしい。


巻末に21ページにおよぶ森川さん出演作品の紹介があったり、途中「編集者所蔵のもの」が出てきたり、この本、たぶん編集者の趣味でできたのではと思ってしまった。たぶん。





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