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【感想文】信じる者が救われるということは科学的に解明できる。

春山茂雄『脳内革命』

2013/4/28~2013/05/25

東洋・西洋医学を学んだお医者さんの本。
病気にならず健康で若々しく長生きするには、『脳内モルヒネ』というものを生成させる必要があり、その為に私たちがすぐにでもできるのが『プラス思考でいる』ということ。

つまりは気持ちいいと感じることをすればいいという話?

成人病系統の病気はほとんどストレスから成る。
それはストレスが脳内でノルアドレナリンを生成してしまっているから。
活性酸素は毒だけど、活性酸素は体に侵入した菌をやっつける武器でもあり、人間の免疫システムのひとつ。
体の中では活性酸素の解毒剤も同時に作られているはずなので、活性酸素は毒でも大丈夫。

今起こっていることの事実より、それをどうとらえるかが重要。

単純にいえば、悪い事に罪悪感をもつな、ということか。
酒は悪い、タバコは悪い、と思いながら酒やタバコをするなということ。


ファッキング(性欲) フーディング(食欲) フロッキング(群れる) ファイティング(攻撃・服従) フリーティング(逃走) 人間の基本的な欲望。本能行動。ファイブF。これがないと生きていけないらしい。
というかむしろこれがないとこの世で生きづらいことになるんじゃないの。実際生きづらい。


人間の欲求は5つに大別される。①整理的欲求②安全の欲求③所属と愛の欲求④承認の欲求⑤自己実現の欲求
多くの人が③④までで止まってしまう。本書では⑤「自己実現の欲求までチャレンジしなさい」という。


良い事を考えれば良いホルモンがでて、やる気とか気力とか出て、良い事が実現しやすくなる。悪い事を考えれば悪いホルモンが出て悪い事が起こる。

ノルアドレナリンやアドレナリンはドーパミンの親戚で、人間のやる気や活力の源。でも蛇毒に匹敵するほどの猛毒。

脳内モルヒネの構成材料はたんぱく質。たんぱく質は20種類のアミノ酸からできている。中にあるチロシンというアミノ酸がないと脳内モルヒネは作られない。

私たちが食べることでもセックスでも、犬猫や爬虫類とは違った意味付けや価値が持てるのは大脳新皮質のおかげ。
各章のまとめが各章末に書かれているので見直しやすいです。


好きなことを想像してα派を出すと病気が治りやすくなる。
思っただけで楽しくなるものを常に頭に思い浮かべるのが瞑想と思って間違いない。


人間は25歳で発育が完了し、あとは老化へと向かう…って私やばくね?
一日最低五千歩歩くこと。

好きなことをじっくり聞いてもらえるだけで、記憶力が回復した患者さんもいる。
それは脳内モルヒネが出ると記憶力がよくなるから。

酸素が生物にとって毒だったという話には驚いた。

被造物たる人間に創造主の意図はわからない。

最終的には宗教っぽい感じがしたけど、悪い気はしなかった。
終盤には社会問題のいじめについても触れていて、8年前の出版物でもあまり社会問題は変わってないんだなぁと思いました。





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発作

東仙要を女装もしくは女体化させたい病にかかってるんですが誰かやってくれませんか。
(久々の発言がこれ)





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【感想文】我輩は猫である。名前はナナ。

2013/03/16

p131「僕たちは今、間違いなく最強の旅人で、最強の旅猫だ。」

有川浩『旅猫リポート』
ブクログ献本企画にて当選しました。
有川さんの話はストーリーセラーしか読んだことなかったのでとてもいい機会でした。

ある事情で猫を飼う事ができなくなった青年が、猫を引き取ってもらう為に旧友を訪ねていく、1人と1匹の旅物語。

文章は今風の言葉遣いと口語が多用されてて漫画のようでとても読みやすいです。
有川さんの話は恋愛色が強いと聞いていたのですが、これはそんなこと全然なく、1人と1匹の種族を超えた友情という印象。
物語が進むに連れてお互いがお互いどれだけ好きかっていうのがひしひし伝わってきます。
特に猫を飼う人・猫を飼っていた人なら涙なくしては読めないかも。
ナナは、“サトル”という最高の旅に同行できた最高のリポーターでした。

カバーをめくると、サトルとナナのたくさんの思い出が描かれていて思わずほっこり。BGMにスタンドバイミーが似合いそう。

そして舞台化とのことですが、これはとても舞台に向いてる小説だと思いました。舞台鑑賞好きな私としては構成や演出がこんな感じかなとか、ここはこんな風に台詞を言うのかな、とか想像しながら読むのは楽しかったです。
著者ご本人が書かれるとのことなので、改めて台本になった方も書籍化してくれないかな~と思ったら舞台のパンフレットに収録されてるとのこと。しかもサトルがみんなに送った手紙や本編未収録の番外編なども載っているそうで…ますます公演を観に行きたくなりました。

p89「きっかけがあるときに経験しとかないと、一生知らないまんまだろうなと思ってさ」

p121「ねえサトル。
旅が始まってからサトルの育った町を二つ観た。農村を見た。海も見た。
これから僕たち、この旅が終わるまでにどんな景色を一緒に見られるんだろうね。」

補足:サトルはルパン一味の中では次元派。






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【感想文】性嫌悪、信仰宗教、猿

2013/01/28
鴻上尚史『ものがたり降る夜』

ひさっびさの鴻上さん台本読んだ。
あらすじは、性行為が嫌いだといいつつ売春買春しちゃった女性2人と心理カウンセラーが
山奥のあつ心理カウンセラーを訪ねて、セックスについて考える話。
そこで出会った猿と人のハーフたち。そしてある新興宗教の信者たち。


初っ端のト書きがR18。初見、まじでこんな舞台やっかたんか…!!!っていう(笑)
自らセックスを嫌う女性たち、宗教によってセックスを嫌う者たち。
セックスを「良いもの」という猿たち。

p105「本当の物語は、現実の理不尽を私達に教えるのです。物語とは、現実を都合よく解釈するものではありません。現実に傷ついた人が逃げ込む場所でもありません。ニセモノの物語は、現実に裏切られます。が、本物の物語は、現実を裏切るのです。」

恩田と佐伯のやりとりが後藤田と氷川さんです!(笑)
もうね、所々のノリが懐かしくて懐かしくて!
猿たちのいう夜這いは勉強になりました!(笑)

あとがき?の「恋愛の幻想」と「セックスの幻想」の話はもっと突き詰めて読んでみたい。
この人の語りは好きだなぁと思ってしまうのは私が鴻上さん信者だからかな…。
でも、私は単純だから、少しだけ楽になった気がする。
今の私に必要だったのは、トルストイでもフロイトでもなかったんだろうな。


なぜ赤ずきんが花畑を踏み潰していたのか。
女神様の物語で終わったけど、結局何がどうなったのか。
答えが出ない話ではあるのだけど、やっぱりもやもやが残って意味わからない終わり方だった。









しかしなんでセックスが嫌いと言うと、世界は人々はそういう人を排除しようとするんだろう。
嫌いなものがあったっていいじゃないかと思うのに。
セックスを排泄と置き換えて考えるとわかりやすいと思うの。
うんこの話を嫌いな人だっているのにねぇ。






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【感想文】極端にしすぎたら、あの行為なんて一種の殺人にすぎな い。

2013/01/23

我孫子武丸『殺戮にいたる病』
p30「男はすべて、女を殺し、貪るために生まれてきたのだ」

猟奇的殺人犯の蒲生稔と、
最近起きている殺人事件の殺人犯が息子なのではと疑っている雅子と、
元刑事の樋口の視点で進んで行く、サスペンスミステリー。
そして叙述トリックもの。

エピローグがプロローグ。


***以下、内容がグロテスクなので隠します***







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