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【感想文】25歳までは眠い。なら仕方ない。

柴崎友香『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』
2013/08/29読了

大学図書館で、題名に惹かれて読みたかった本。


『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』は、友達のカップルと男2人、合わせて4人で大阪から車で東京へ向かう話。
『エブリバデイ・ラブズ・サンシャイン』は、ひたすら眠ってしまう女の子の話。






しかし正直なところ、何も印象に残らなかった。
どちらも「ちょっといいなぁ」と思うところがあるのに、「ここはどうしても嫌だ」と感じてしまう点があるため、私にはあまり合わない話でした。

次の町まで~の語り手である望は破天荒?で、読んでて本当に苛々した。
カッコつけて言ってる言葉も「かっこいいなぁ」って言われてても私にはカッコ良く見えないしなんか苛々する。
彼の行動には、伊坂幸太郎『チルドレン』の陣内を思い出したけど陣内のが数百倍かっこいい。
望のカッコつけて言う言葉の矛盾をコロ助が疑問に思うところまでが一連の流れ?なのかしら。



エブリバディ~は終盤から花田くんとかかおるちゃんとか視点がころころ変わって、ついて行きにくかったです。ん?ん??ってなりかけました。
結局花田くんは、別の彼女と外国に行ったの?ていうかロンドンに行ったことも日記に書いてるって、日記はロンドンに行く前のじゃなくて?
私の脳にはうまく入って来なかった。

「次の街まで、きみはどんな歌をうたうの」とか「戦うこと。眠らないこと。」という、ワンフレーズはすごく惹かれるけど、内容がイマイチな結果でした。
表紙借りで久々に負けたぜ…。


本の紹介文に「友達カップルと男2人」って書かれてたから、あわよくばニアBLにあたるかなって思ったけどそんなことなかったぜ…。





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【感想文】ダ・ヴィンチ・コード 下巻

ダン・ブラウン著『ダ・ヴィンチ・コード 下巻』
2013/08/16 読了


ラングドン教授とソフィーの謎解きミステリー・解決篇
そして聖杯(でんせつ)へ…の巻。

最後まで謎が謎を呼ぶ暗号には舌を巻くばかりでした。

p246「聖なる女性の象徴について原稿を書いているとおっしゃったわね」
「ええ」
「ぜひ書きあげてね、ミスター・ラングドン。彼女の歌を歌ってちょうだい。世界は現代の吟遊詩人を求めているのよ」

聖杯とは見つけるものではなく、探求するものだということ。
いつかルーブル美術館に行ってみたいと思えました。


そしてシラス…個人的に嫌いじゃなかったよ…(;ω;`)










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【感想文】管理人は白髪の梵字使いではない。

香月日輪『妖怪アパートの幽雅な日常2』
2013/08/13~08/17

p8「ただいま!帰ってきたかった、ここに。帰ってこられて嬉しいよ。」

日常の中の非日常第二弾。
今回は妖怪アパートに帰ってきた稲葉夕士が魔導士になってしまったという話。
これからの物語の序章と思わせるような内容でした。

読み始めは、夕士が魔導士になっちゃってちょっとがっかりしました。唯一、妖怪アパートの住人で読者と同じ立場であった登場人物が離れて行っちゃった気分を感じました…が、それは妖怪アパートに住み始めた夕士がいい意味で変わってしまったからなのかもしれない。
2巻では夕士よりも長谷の方が読者側に近くなったような気がします。

実は宮川健郎氏の書評がかなり面白く読めました。こういう考察論文、好き。
そしてるり子さんの料理は相変わらずよだれが出そうでした。

しかしバイク蹴り倒すシーンは、お店から不良集団を追い払うために(自分たちに引きつけて)やったのだったら腑に落ち…る、かも?
ただ単に成敗の意味でやったなら2人ともとんだDQNの仲間入りだぞ…。

ちなみにシレネーの歌声は志方あきこさんで脳内再生余裕でした。







ていうか!ていうか!
いちいち長谷が夕士好きすぎて見てて恥ずかしい!夕士も長谷好きすぎだろ!末長く爆発しろ!
ここで抱きしめろ!って思った途端に抱き合ってくれた2人におめでとう!

p47「本ってのは、書き手の持つ力以上の力を内包するもんだ。なあ、黎明さん?」
「そーねぇ。形を取って現れたものだからねぇ。頭の中の考えが文字になった瞬間に、別物になった感じがする時はあるよねえ」

p142「必要な場所への根まわしには金と手間は惜しむなーーは長谷の主義の一つだ。」









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【感想文】静かに儚く燃える青

貴志祐介『青の炎』
2013/07/~08/11


p38「考えろ。考えて、考え抜け。
どうすれば、一番いいのかを。
どうすれば、家族を守れるのか。」


静かに燃える青い炎。独りで家族を守るために
完全犯罪をやりきろうとする高校生の孤独な戦い。
とても悲しい話。

読み始めは秀一マジ中2wwwとか思ってたんだけど、
次第に同情を抱くようになってしまいました。
どうすれば1番良かったんだろう。
どうすれば一番救われたんだろう。

結末を先に知ってしまってたから
"ブリッツ"後でこの物語が終わればどんなに良いだろうと思いました。

秀一にとって夢は優しい嘘だった。それはいつしか残酷な嘘に変わる。
すべてに敗れた時の、彼の最後の選択は胸が痛んだ。

彼は罪を犯した。しかしそれは果たして"悪"だったのか。
善悪・正邪で考える話ではないのだろうけれど。
せめて二度目の殺人にはもう少し執行猶予があってもよかったんじゃないかななんて。



p266「瞋恚は、三毒の一つなんだよ。」
「一度火をつけてしまうと、瞋り(いかり)の焔は際限なく燃え広がり、やがては自分自身をも焼き尽くすことになるって。」



しかし、読んでいて、曾根は私でも殺したくなった。
いずれはすぐ死ぬだろうこと、母親は知っていたんだろうか。
それが母の"弱み"だったんだろうか。
若さゆえの誤ち、とは言えない程の罪。
読了後、ふとこの本が、なんだか重く感じました。




これはぜひとも中高生に読んでほしいなと思いました。
"自分だったら曾根を殺しますか?"
"秀一は曾根を殺すべきだったと思いますか?"
この辺を突き詰めて読書感想文とか書くのが良い気がするよ。



今の状態で中学生時代にもどれたらなあ。と思う夏の日。
そういえば学生時代に映画化されてたのもあるけど、友人はこぞってこれを読んでいた。
多分、舞台がとてもなじみのある場所だったのでそのせいもあるかも。

蓋然性の犯罪、ある程度確実であること⇔必然
アイソトープ→同位体





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【感想文】幽霊居るけど、うたかた荘ではない。

香月日輪『妖怪アパートの幽雅な日常①』(文庫)

2013/07/11~07/15

もう一度言う。
う た か た 荘 で は な い。

中1の時に両親を亡くした稲葉夕士は、親戚の家を出るため寮のある高校進学した。しかし、その寮で火事がおこり、建て直しに半年はかかるという。どうしても親戚の家を出たいと考えていた夕士が途方にくれていると、とある激安アパートを紹介されて…。
という始まり方。

妖怪アパートというタイトルのまんま、様々な人間と妖怪と幽霊が居憑いているアパート。「普通」ではない住人たちが、夕士にさまざまな考え方を気付かせてくれる。

元々がYA!ENTERTAINMENTの小説だったので、やはり小~中学生くらい向けの読みやすい小説。それくらいの時期に読めばいろんなことを考えさせてくれそう。

コミカライズの表紙だけ見ると高校~大学生くらいの主人公の話かと思ってたんですが、中学卒業したての少年の話だったんですね。

8月に新刊が出るそうで、それまでに追いつけるかな?





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