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【感想文】最大の敬意と感謝を込めて、

ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』
2013/12/5 読了



中学生くらいの頃からずっと読みたかった本。
確か舞台を日本にしたTVドラマ化してたよね?それがとても印象的でした。

知的障害を持った男が、手術により天才となり、経過報告として本人がその様子を綴っていった物語。

32歳の発達障害を持ったチャーリー・ゴードンは、人工的に頭が良くなる手術を受けて、あらゆる知識や学術学問を短期間で身に付け、これまでにない天才へと変わる。
しかし同時に、世の中や人間の様々なことを知ってゆく。

チャーリーは頭が良くなればみんなに愛してもらえると信じていた。同じパン屋で働く同僚に、知的障害センターの教師に、あらゆる人々に、そして母に。
しかし、チャーリーの知能が高すぎるが故に、他人は彼へ劣等感を抱き、壁を作るようになる。
チャーリーの唯一の仲間だったのは、動物実験で先に同じ手術を受けた白ネズミのアルジャーノンだけだった。



通常以下の知能で皆にからかわれ、嘲笑という行為自体を理解していなかったチャーリーが、人間の醜い行為に気づいてしまった様子を読んだ時、とても悲しくなってしまった。
チャーリーの目を通して私たちが垣間見れるのは、通常や普通と言われる人間たちの、醜さや愚かさ、弱さだった。

それでいて、チャーリーはいつしか自分自身についてを問い始める。
過去の自分はちゃんと存在していた。けれど存在していなかったように。

100%幸せな終わり方ではないけれど、チャーリーが納得した終わり方のように読めたので、良かったと思います。

題名と、最後の一文が合わさって粟肌。t哲学的な面もあり、非常に考えさせられる一冊。めちゃくちゃ好きな話でした。
“天才・チャーリー”はアルジャーノンの功績があったからこそ生まれた存在であり、チャーリーは己を知ることができたのだから。



アルジャーノンへ、敬意と感謝を込めて花束を。





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