[sor ato e ru]
青空の羽を秘める少年と、堕ちた神の使いに似て非なる者の話
FS7*賑わいの町・エト
森で一晩明かした二人は、そのまま子兎を飼主の下へと返す為に町へもどってきた。
野生獣の多い森が近くにある為、町を覆うように石の塀が建たされていた。
外からみれば冷たい石塀も、中に入ると、途端に色を変える。
町は常に賑わいを見せているからだ。
「ありがとうございますー!!」
目の前に居る婦人は大きな身体を揺らして、先ほどから礼の言葉を口にし続けている。
手には小さな子兎がきゅうくつそうに丸くなっていた。
「でも、本当によく見つけれられましたわねぇ。こんな可愛いオトコノコたちに
見つけてもらちゃって、ちゃむちゃまも大喜びのことですわぁ」
ごてごての宝石で飾られた婦人の、丸くて短い指はふかふかと子兎をなでた。
もしその子兎が火だったら、きっとその指から良い匂いがしてくるだろうな、
とコルトはぼんやり考えていた。
横でシィナはにこにこと笑っている。彼の手には中身のつまった小袋。
2人はたった今、お尋ね者の子兎「ちゃむ」を主人の元へと帰した。
紙に描かれていた以上に、丸く太っていた婦人は、満足そうに子兎を籠の中にいれて帰っていった。
姿が見えなくなった頃になって、シィナがふと小声で言った。
「写真でみた以上に、ドギツかったな…」
口の端が少し上につりあがっていた。
「とりあえずなんか食べようぜ。
やっと充分にご飯が食べられそうなお金ももらったことだし、な」
コルトも腹が空いたと自覚し始めた時だったので丁度良かった。
「そうだね。さっきの女の人見てたら、肉が食べたくなってきちゃったよ」
「あはは!そうだなー」
シィナは振り返り、広い大通りを見渡した。
賑わう町・エトは、様々な人種や職人が集まる場所だ。
特に大通りは出店が多く、珍しい異国の物が売られている。
いつ来ても目新しい物が並んでおり、つい目を取られてしまう。
ふと、コルトは小さな出店に目がいった。
出店といってもシートの上に本を数冊並べて、ひとり男性が座っているだけのもので
しかも店を出している場所が細い裏路地に面している日陰。
陽から避けた暗がりの中なのだが――
どうしても、気になる。
吸い寄せられるようにコルトはその店の前へ歩いていた。
「あ、コルト」シィナが気づいた時にはすでに店の前に立って、商品らしき本を眺めていた。
野生獣の多い森が近くにある為、町を覆うように石の塀が建たされていた。
外からみれば冷たい石塀も、中に入ると、途端に色を変える。
町は常に賑わいを見せているからだ。
「ありがとうございますー!!」
目の前に居る婦人は大きな身体を揺らして、先ほどから礼の言葉を口にし続けている。
手には小さな子兎がきゅうくつそうに丸くなっていた。
「でも、本当によく見つけれられましたわねぇ。こんな可愛いオトコノコたちに
見つけてもらちゃって、ちゃむちゃまも大喜びのことですわぁ」
ごてごての宝石で飾られた婦人の、丸くて短い指はふかふかと子兎をなでた。
もしその子兎が火だったら、きっとその指から良い匂いがしてくるだろうな、
とコルトはぼんやり考えていた。
横でシィナはにこにこと笑っている。彼の手には中身のつまった小袋。
2人はたった今、お尋ね者の子兎「ちゃむ」を主人の元へと帰した。
紙に描かれていた以上に、丸く太っていた婦人は、満足そうに子兎を籠の中にいれて帰っていった。
姿が見えなくなった頃になって、シィナがふと小声で言った。
「写真でみた以上に、ドギツかったな…」
口の端が少し上につりあがっていた。
「とりあえずなんか食べようぜ。
やっと充分にご飯が食べられそうなお金ももらったことだし、な」
コルトも腹が空いたと自覚し始めた時だったので丁度良かった。
「そうだね。さっきの女の人見てたら、肉が食べたくなってきちゃったよ」
「あはは!そうだなー」
シィナは振り返り、広い大通りを見渡した。
賑わう町・エトは、様々な人種や職人が集まる場所だ。
特に大通りは出店が多く、珍しい異国の物が売られている。
いつ来ても目新しい物が並んでおり、つい目を取られてしまう。
ふと、コルトは小さな出店に目がいった。
出店といってもシートの上に本を数冊並べて、ひとり男性が座っているだけのもので
しかも店を出している場所が細い裏路地に面している日陰。
陽から避けた暗がりの中なのだが――
どうしても、気になる。
吸い寄せられるようにコルトはその店の前へ歩いていた。
「あ、コルト」シィナが気づいた時にはすでに店の前に立って、商品らしき本を眺めていた。
<hr>
久しぶり―!
異国のひととの出会い。
どうでもいいだろうけど、婦人の名前は
ポクー・ミットといいます。良いトコのお嬢様だったけど
旦那さんとはお見合い結婚。旦那さんはトツコトス・ミット。
尻にひかれてます。笑
子供は息子が2人。2人とも家庭をもって
既に家を建てて他で暮らしています。
だから今は、白い子兎ちゃむが子供代わり。
ちゃむはメス。箱入り娘。
こんな設定考えても次に使う気全く無いな!!!(ホント無駄だ
久しぶり―!
異国のひととの出会い。
どうでもいいだろうけど、婦人の名前は
ポクー・ミットといいます。良いトコのお嬢様だったけど
旦那さんとはお見合い結婚。旦那さんはトツコトス・ミット。
尻にひかれてます。笑
子供は息子が2人。2人とも家庭をもって
既に家を建てて他で暮らしています。
だから今は、白い子兎ちゃむが子供代わり。
ちゃむはメス。箱入り娘。
こんな設定考えても次に使う気全く無いな!!!(ホント無駄だ
この記事にコメントする
この記事へのトラックバック
- この記事にトラックバックする
カレンダー
はじめまして。
はじめて来られた方はカテゴリの「説明+α」をお読みください。
カテゴリー
AD
最新記事
(10/14)
(12/08)
(03/06)
(10/08)
(10/04)