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【感想文】おばあちゃんと、女の子と、ファンタジー。

2013/01/13
『エバリーン夫人の不思議な肖像』柏葉幸子

おばあちゃんと、女の子と、ファンタジーが集まった短編集。
女の手前である“少女”と女を知った“老女”だからこそ化学変化としてこの物語たちは成立したんじゃないかな。
老女と少女の組み合わせってすてき。そう思える短編作品集でした。
全体的にタイムスリップものが多い…ていうかそういうテーマなのかしらん。

そういば、これ、私の家の屋根裏にあった古い本だったんですが、
つい最近同じ作者の別の本を読んだんですね。→「つづきの図書館
優しいのに少し切ない終わり方してる感じがこの人の定番なのか知ら?

好きな話は「寒修行のころ」と「エバリーン夫人のふしぎな肖像」です。


以下、それぞれの物語の各感想。












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『宵宮の日のゆかた』
ゆりは道を歩くおばあちゃんの影を追いかけた。たどり着くと、おばあちゃんの影と4人の子供たちがいて、ゆりはその子たちと「宵宮の日に新しい浴衣を縫ってもってくる」約束をしてしまう。
これ、実は少し怖いバッドエンドなんじゃねえの…?

『街灯のある袋小路』
これはなかなか好き。すこしふしぎ(SF)なプチミステリー。解決はしないが後味は悪くない。
p31「人ができなくても、街ができることだってあるんだよ」

『ふしぎな忘年会』
おばあちゃんと温泉に来た月子は、夜にこっそり1人で露天風呂へゆくおばあちゃんのあとをついて行った。その露天風呂でおこった出来事は…!
これも可愛いお話でした。電車の中でお地蔵さまに頭を下げるおばあちゃんは良い伏線だった。

『お仕置き倉』
世にも奇妙な物語って感じ。昔の話をするおばあちゃんたちと、現代の子どもの違いはお仕置き倉がなかったせいなんだね。

『いじわるな町』
この町には、3年住んでないと行けない道がある。それは、この町にいじわるされているから。他にも7年や20年住んでないと行けない場所がある、という話。
70年住んでても孫が居ないと行けない場所ってのも条件が限られてて難しいね。だからこそ特別な人たちが居る場所なのかも。

『かくらん日の代役』
いつも元気なおばあちゃんが、珍しく寝込んでしまうその日は、鬼が町中の強者の代役をする日なのだった…なんてあらすじだけどぶっちゃけなにこのあまずっぱいはなし!!お前らはやく一緒に寝込んで末長く爆発しろ!!
って思ったけど、もしかして2人はたんなる幼なじみのままこの町にすみ続けるってことかな…深く考えると切ない?

『夢みたいな時計』
時計の音がタイムスリップの合図。良い話でした。

『ふくろうの森』
一言で言うと「ラピュタは本当にあったんだ!」地球~はま~わ~る~
犬→ポチ
猫→たま
狐→ゴン←new!

『女学校通り』
おつるさんうわああああん(´;ω;`)

『寒修行のころ』
起承転結がある良い話でした。山の神様はどうして悦子の前に現れたんだろう…でも結果悦子は恋人を待つおばあさんの力に慣れたのだから良かったね。

『清水小路がきらいなお話』
清水小路に小さな湧き水がある町が、ある一日だけ静かになる。その日は、おばあちゃんが、ある話をお昼寝する子供たちにするんですが…
ちょっとホラーきました。

『エバリーン夫人のふしぎな肖像』
この話だけはおじさんという存在がでてきました!おじさーん!
美術館にある夫人像は、子供にしか見えないふしぎな魔法がかけられた肖像。
ラストのフィアンセは望がだしたものだから、恐らく10日後には消えちゃうんじゃないかな…そう思うと悲しいね…。切ない。
紫のライラックの花言葉は『思い出』『初恋』
私も大好きですライラック。



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