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【感想文】純粋な怒り

2012/04/14
『子供たち怒る怒る怒る』佐藤友哉

p165『君の努力が報われますように』



精神的に何処か『空洞』があるような子供たちが関係している短編集。全体的にグロテスク。
胸くそ悪くなるくらい清々しい残酷さがあります。
この本に幸せな結末を望んではいけません。この本に完結を望んではいけません。
ハートフルボッコ注意。

久々に時間を忘れて読んだ程、引き込まれた本でした。しかしどうしてこんなに残酷に描けるんだ…という印象。けど、残酷とは違った悲しい話だとも思いました。残酷さの中に何かが隠れている。

子供たちがこんなことになったのはどうしてだと思いますか?

『子供たち怒る怒る怒る』の町井さんの「みんなを助けたかったの」という言葉は、なんだか心が痛かった。
かろうじて『リカちゃん人間』には救いがあったかなぁ…先生とリカちゃんが会話してるシーンが唯一の良心。
『慾望』はわかりやすかった。
『生まれてきてくれてありがとう!』がよくわからなかった。とりあえずこんなに虚無感のある『!』マーク初めて見たわ。



この著者の書くのが好きな性格(キャラクター)が何となくわかったかもw
ちなみに私は『慾望』の酒木が、『子供たち怒る怒る怒る』の柴田がすきでした。

何となく、オリラジ中田さんの文と雰囲気が似てる気がする…?






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