[sor ato e ru]
青空の羽を秘める少年と、堕ちた神の使いに似て非なる者の話
いつか壊れる世界へ向けて
20110607
ねぇ、館長。死ぬってどういうことかなぁ。
コトバじゃなくて、ここに在る意味としてさ。
生きないことだな。
心臓止まって冷たくなって固くなって二度と動かなくなること。
でもワタシには動いて見えたんだよ。ふわふわだったんだよ。
実際は動いて欲しいという願望だな。弾力があるのは硬直化前だからだ。
でも本には、生きるモノに死がきても、ヒトの中にあるのモノ中で、死んだモノは生きてるって、書いてあった。
気休めだ。生の記憶が在るという事で死の悲哀を慰める行為だろう。
ねぇ館長。館長もいつかそうなるの?死んじゃうの?
あぁ死ぬさ。私も死ぬしお前も死ぬ。いつか動かなくなる。
私達が居る世界が壊れる時が先かも知れないし、私達が動かなくなる時が先かも判らん。
それを阻止する為に戦っている奴も居るがな。
…ただ一つ言える事は、俺の記憶がお前に繋がれている以上、俺が死ぬ時は間違いなくお前も死ぬだろう。
そしてお前が死ぬ時は、俺が死ぬ時でもあるんだ。
それを忘れるな。
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