[sor ato e ru]
【感想文】森の声は聞こえない。
久々にブックレビュIN自ブログ。
ネタバレ多いので注意してくださいね。
伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」
「人間にとって、最大の武器は、何だと思います?」
「人間にとって、最大の武器は、習慣と信頼だ」
映画化される前に一度図書館で借りたんですが、いろいろ忙しくて冒頭だけ読んでやめてたんです・・・。
で、私自身が映画館でバイトしているときに丁度映画化されて、チェックの為に、やっぱり冒頭だけ視たんですが
「(あれ、こんなシーンなかったよな…?)」とかまた映画のオリジナルか…とかうんざり思ったんですが、
全部読み終わった後、まさかあれがあんな風に繋がるとか思ってもみなかったです。
ところどころの言葉とか行動が、ちゃんと伏線というか、キーワードで、それの登場がいちいちカッコイイ。
情報社会?みたいな根本的な所は、伊坂さんも書かれていましたが、「モダンタイムズ」と似ているな、と思いました。情報なんかはやろうと思えばいくらでも作れるんですね。
あと、電話とか合図とか、そういう情報の伝達がなくても繋がるっていう所も好きでした。
過去の時間と信頼が交差して、現在の青柳と晴子が共通に思い出すシーン。フィッシュストーリーのような感じ。
そしてやっぱり私は森田みたいなキャラが好きです。あとキルオ。
ハッピーエンドとは程遠いかもしれないけど、読んでみれば、全くもって「悪くない」。
そしてこの事件の話を読んだ後、もう一度読み返すこと。
「世の中の悪いこと全部が、自分たちのせいにされる。アメリカみたいだ」
この嘆きを聴いたのは、、、。
あ、あといつも通り(?)役者さんとか有名人イメージして読んでたんですが
(青柳と樋口夫妻は、映画のチラシや冒頭で見てたのでその役者さんであてはめて読んでいたのですが)
三浦はオードリーの若林さん、将門はチュートの徳井さんで想像してましたw
なんとなくこの二人はがっちり想像できてしまって、拭えなくて参った。(
今度、改めて映画もDVDで見てきます。どんな風になってんのかなー。
「俺は犯人じゃない。青柳雅春」
「だと思った。」
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