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【感想文】7つの悲しみを背負う聖女のような、

2013/9/6~9/18
伊坂幸太郎『マリアビートル』

「どうして、人を殺してはいけないの?」

仙台へ向かう新幹線の中で起こるたった数時間の出来事。
息子を突き落とされた父・木村と殺人に何の感情も持たない中学生・王子、
双子のような殺し屋・蜜柑と檸檬、
不運な何でも屋・七尾。
全く関わりがなかったそれぞれ彼らが乗り合わせた新幹線、黒いトランクと殺人事件のミステリー。

***

『グラスホッパー』の続編と言われてますが、特に読んで無くても大丈夫です。

久しぶりに、ストーリーもキャラクターも好みの作品でした。
何気ない会話が伏線になるお得意の流れも健在です。
勧善懲悪作家の伊坂さんが、"悪"側の内面を書いたのは珍しいんじゃ無いかな?
蜜柑と檸檬はかなりキャラが立ってて良いですね。機関車トーマスを「トーマス君」と呼びたくなって、シールが欲しくなります。

どこかで、伊坂さんが「七尾は堺雅人さんのイメージ」みたいなこと言われてたらしいですが、それなら鈴木は加瀬亮さんでお願いしたいな!なんてw

余談ですが、この小説を読み終わった2時間後に、私自身も新幹線に4時間半乗ってました。
車内販売のお姉さんや車掌さんが通るたびにどきどきしました。笑。



以下、腐的&ネタバレ内容ですちゅうい!






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蜜柑と檸檬は180cm台で28歳。細身できっといけめんだろうな!!
檸檬が殺されたのを知った時の蜜柑がたまらなく愛おしい。
2人の暗号や、トーマスのシールに気付く蜜柑や、負けず嫌いの檸檬の本を見つける蜜柑が切ない。
本当にお互いツンデレすぎて可愛い。
p383「あいつも俺も負けず嫌いで」と呟き、さらに小さい声を出す。「素直じゃなかった訳だ」
この台詞に泣きそう。

七尾はヘタレなくせに簡単に人の首折っちゃうから本当に漫画っぽくてかわいい。
歩く神父の鈴木先生は意外と重要な役割でした。グラスホッパーの時はそんなにときめかなかったのに、今回の鈴木はかなりツボでした。好きだ!
ラストの七尾が、鈴木に向かって「ただ君に会えた。これも幸運の一種なのか?」って言ってるところがすごく少女漫画ですね!!じゅるる。


あとはメモとして…
七尾たちが乗っていたのは、はやて。
真莉亜が乗っていたのは、こまち。
こまちとはやてって、中で行き来できないんだね。

p454「みんなね、アイディアに困った時は、過去の成功例を追いたくなるんだよ」

マーフィーの法則。
ルワンダの大量殺人。
漆原駅の近くのスーパー。

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