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[【感想文】3つの話の意味、そして4つめの話

2012/07/25
2012年読書感想文課題図書。


p144「物語は凶暴だ。野生の獣みたいなものだ。ときとして、だれも予想していなかった方角へ、とんでもない勢いで走り出す」

p151「“物語は大事な意味を持っている。” 怪物が言う。“ときには、この世の何より力を持つこともある。そこに真実が含まれているならば。”」


主人公のコリーは、毎晩、崖から暗い穴に落ちる悪夢を見ていた。
彼は重い病気を患う母親と、二人暮らしをしている。
ある日の12時7分、コリーの目の前に大きな怪物が現れる。その怪物は家の前にある巨大なイチイの木であり、コリーに3つの物語を聞かせたのち4つめの物語をコリーに話させようとする。


3つの物語は何を意味するのか、そしてコリーの悪夢は、怪物が現れた理由とは。

ダークホラーな表紙と冒頭。中表紙のダークブルー以外全く色を持たない装丁と挿絵。
暗くて恐ろしくて、切なくて優しい小説でした。
人間の内面と少年の葛藤と、恐ろしい怪物の姿をした真実と優しい母への残酷な現実。
いじめっ子のハリーが途中でお前が望んでいることはなんだと呟いたこと、コリーが罰を望んだこと、母があなたはもっと怒っていいと言ったことが、この話を深く考える上で重要な所かと思いました。

コリーが怪物を怖がらないとわかると、怪物のことが少し可愛く感じるかも。






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