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【感想文】着ぐるみにキグルマレて。

2012/06/22
日野 俊太郎『吉田キグルマレナイト☆』



京都の大学生は、不可思議な青春をすごすものなのでしょうか。森見登美彦然り万城目学然り。
これもまた、京都の大学生が、奇妙な着ぐるみ劇団で舞台をする物語。


数年前に読売新聞で大賞が発表されてからずっと読みたかったのです。
第23回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞作品。


学生時代、演劇と関わっていた身なので、序盤のジョニーさんの台詞は嫌いじゃないです。
なによりもゴッツァンの、王様に言われた言葉と、ゴッツアンの言葉に感動した。
p179『芝居ってのはな、役者が着飾ってやるもんじゃねえんだ。着てるもん脱いで丸裸になってやるもんなんだよ』
「役ってのは、自分の方に引き寄せるもんなんだ」

よく役者を目指す人から聞く言葉「役を演じていると自分とは違う自分になれる」は間違いだとずっと思っていました。役とは自分があってこそだと。
それを証明されたというか、同じ意見で書かれていてすごく嬉しくなりました。
次第に小説というより台本読んでるイメージになっていました。
葉一の青臭さが随所染み出てる感じ。青春って恋愛のイメージがあったけど、これもすごく青春してるなぁ。(恋愛フラグも無きにしも非ず?)

ただ、ファンタジーらしい奇妙が起こるのが中盤なので、少し遅めです。雰囲気を作る前に飽きそうでした…。

後半はパレードの華やかさとかお祭り騒ぎという盛り上がりは良かったです。

葉一とジュンゲキさんたちの対比が切なかった。
成功する人間と挫折する人間、選ばれた者と選ばれなかった者の対比。









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