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【感想文】伴ってすら…


小池真理子『無伴奏』

今回、図書館で文庫を予約して借りたのですが、
Amazonのものと違う、とても借りにくい表紙でかなり焦った。
あと最近、私の読む物語の舞台の年代がどんどん遡っていってる気がするんだ…
今回は1960年代が主軸。最早テレビや教科書から見た、想像でしか知らない時代。
デモとか反戦とか学生運動とか……
当時は不良も何かを変える為に行動する熱さがあったのかなぁと思いつつ。読みました。

響子の現在から始まり、過去の高校時代に遡る。あとがきでもいわれていますが、これは「仙台の話」です。そこに居た「響子」という18歳の女の子の話なんだという印象でした。
但しちょっとしたミステリーなので、感想を見られる際にはご注意を。
悲しい話でした。
私はレイコが好きでした。




以下、超ネタバレ!!!!!!






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しかし『儀式』のシーンに気持ち悪さを感じたのはやっぱり
私は男と女が行為をするのに嫌悪感を持ってるからなのか。

「精神のセックス」という言葉は面白いと思った。

今なら、渉と祐之介を同性愛者という一括りにしないんじゃないだろうか…。
というか、私はしたくないなぁと思いました。
あの2人は元々男が好きだった訳じゃないなら、
互いが特別な関係であったからそうなった訳であって。

しかも主人公側が被害者っぽくなってることに苛立った。
実際、エマ含め被害者だったかもしれないけど、
まるで渉と祐之介の存在やらを悪いものにしたいみたいな書かれ方で、
余程同性愛に慣れていない人間が見たら「ホモは身勝手だ」と
誤解されるんじゃないかと思った。
それが意図的だったとしても、
この書かれ方とラストの主人公周辺は、好きじゃなかったな…。

ただ、隠れてでしかお互いを愛せなくて、
そうしないと生きられなかった2人は悲しいけど、好きでした。



あと、背表紙にあった「20年後の愛も引き裂いていく」って……どのへんが?←

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