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『破壊される想世界の中で、ぼくはきみと同じ痛みを共有する』



この世界はあとどれくらいもつのだろう。そんなことを考えながら、もう何人もの屍を見て、あぁ、ぼくもいつかこうなるんだろうなと無意識に感じながら、この世界を歩き続けていた。

ぼくがきみを見つけ再び出会った時、どんなに時間が過ぎて姿や形や声が変わっていても、気が付くものなんだな、と自分でも少し感動して驚いた。
きみはぼろぼろになりながら、それでもこの世界で生きようとしていた。
強くて、脆くて、少し変で、だけど自分のやることを信じていたきみは、まだこの世界に生きていた。
「久しぶり」と声をかけたのはぼくで、きみは何も言わずぼくの方を向く。
「誰」
きみがたった2つの「だ」と「れ」の発音を続けて言っただけで、ぼくはひどく悲しくなった。
きみは随分変わってしまったんだ。ぼくも随分変わったけど、きみを覚えていることだけは変わらなかったのに。

「きみがぼくを忘れてしまっても、ぼくはきみのそばにいたい」
きみのそばにいさせてくれないか。

この世界が消える時、きっときみが最後のひとだろう。
この世界を最初に歩いたきみと共に歩いたぼくだから、
せめてぼくの最期には、きみと共にいさせておくれ。

それが今の所、ぼくのいちばんの願いだった。









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