[sor ato e ru]
青空の羽を秘める少年と、堕ちた神の使いに似て非なる者の話
―――
神と人のお話。
神は自分が神であるから
誰に許されて、誰に許されないかなんてどうでもよかった。
ただ神は神であることを隠して
ただ人が傍にいてほしかっただけだった。
ある日、彼は人に訊く。
「俺と居て楽しいか」
人は彼に答える。
「他の人間と居るよりも楽しくなった」
人は彼の手をとって
2人でたくさんの場所へ行った。
2人は同じものを見てるけど
同じふうに見えてるとは限らないけど
2人は楽しかった。
人は人間であるから夜には眠るけど
彼は人間に近いけど夜にまた眼を覚ます。
彼は眠る人を見る。
「今の俺は俺なのかな」
「今の俺は俺でいいのかな」
人は眠っているから答えない。
人の中には赤い液。
人の中に流れる血。
彼の中には黒い影。
彼の中に漂う悪魔。
朝が来れば彼に戻れる。
神は静かにまぶたを閉じた。
誰に許されて、誰に許されないかなんてどうでもよかった。
ただ神は神であることを隠して
ただ人が傍にいてほしかっただけだった。
ある日、彼は人に訊く。
「俺と居て楽しいか」
人は彼に答える。
「他の人間と居るよりも楽しくなった」
人は彼の手をとって
2人でたくさんの場所へ行った。
2人は同じものを見てるけど
同じふうに見えてるとは限らないけど
2人は楽しかった。
人は人間であるから夜には眠るけど
彼は人間に近いけど夜にまた眼を覚ます。
彼は眠る人を見る。
「今の俺は俺なのかな」
「今の俺は俺でいいのかな」
人は眠っているから答えない。
人の中には赤い液。
人の中に流れる血。
彼の中には黒い影。
彼の中に漂う悪魔。
朝が来れば彼に戻れる。
神は静かにまぶたを閉じた。
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