[sor ato e ru]
青空の羽を秘める少年と、堕ちた神の使いに似て非なる者の話
くせになった。
「水を流すには歌を歌わなくてはなりません。
そのために私がいるのです」
「しかし、それでは貴女が亡くなったら
もうこの水門は開かれなくなるのですよ」
「そうですね」
「ならば、貴女はこの国を見殺しにするというのですか」
「それが、この国の為なのです」
ここは伝説に残る歌唱式水門
* * *
今日、地元へ帰った。
海が見える、高い高い岬を見に行った。
そこは幼い頃にも、幾度か行ったことがあった。
しかし同じ場所に立ったとき
幼い頃とは違う感情が湧き上がることに気付いた。
幼い頃、そこは母に抱かれた時のような
美しく寛大で、全てを委ねてみようと思ったものだ。
しかし今、この海を見て想う。
なんて、恐ろしい場所なんだ、と。
ここは母なる海の恐怖岬
そのために私がいるのです」
「しかし、それでは貴女が亡くなったら
もうこの水門は開かれなくなるのですよ」
「そうですね」
「ならば、貴女はこの国を見殺しにするというのですか」
「それが、この国の為なのです」
ここは伝説に残る歌唱式水門
* * *
今日、地元へ帰った。
海が見える、高い高い岬を見に行った。
そこは幼い頃にも、幾度か行ったことがあった。
しかし同じ場所に立ったとき
幼い頃とは違う感情が湧き上がることに気付いた。
幼い頃、そこは母に抱かれた時のような
美しく寛大で、全てを委ねてみようと思ったものだ。
しかし今、この海を見て想う。
なんて、恐ろしい場所なんだ、と。
ここは母なる海の恐怖岬
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