忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

PR

【感想文】復讐の悲劇

湊かなえ『告白』〈双葉社/20080810〉


下手なホラーより恐ろしい始まり方をする小説。映画の予告で私にトラウマを植え付けただけある。

物語は、ある中学校の終業式後のホームルームで、担任がする「告白」から始まります。
それは娘を亡くした「母親」である教師の「告白」であり、「復讐」の序でもあります。

とにかく…先生まじ恐い。そして修哉まじパねぇっす。
二章の制裁の制裁でハッとなったのは私が腐だからか…げふんげふん。
彼が彼女を“同じ”と言ったのは、結局同じ意味だったんじゃないかな。読み進めていくにつれて悲しくなってきますが、整っていたと思われた形は実は別の形。独白を使った巧妙な小説でした。

個人的に、一章で「犯人…自業自得だろ?」→五章で「犯…人……(´;ω;`)」→読了して「……!!!!gkbr」となり、この小説の面白さ抜かり無い容赦ない。そしてやはり私にトラウマを植え付けたのだった。
これはある意味、“母”と“子”の話なんだなぁ。

そして「正しいこと」って何なんだろう、と思うのです。
正義感とか、制裁とか、仇討とか…。

あと私も直樹と似たような経験というか、環境があって、かなりぞっとしました。確実に私は直樹タイプの人間だとおもいました。




気になったこと。
・クラス中にメールを送ったのは結局誰?別々の人?もしくはそういうのの答えはいらないの?
・ひとつの章の題が前章の語り部を表していると思うのですが、これは?







拍手

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする

カレンダー

03 2024/04 05
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

はじめまして。

はじめて来られた方はカテゴリの「説明+α」をお読みください。

検索から来られた方へ

読みたい話の語を↓でブログ内を検索すると良いかもしれない。
よく語られる話
【九番隊】【らぶコミュ】
ブックレビューは【感想文】または
ブクログ読書メーターにどうぞ

AD