[sor ato e ru]
青空の羽を秘める少年と、堕ちた神の使いに似て非なる者の話
アチスポランの星空
●7月7日。
エトワルは何も言わず灰色の空を見ている。
年に一度の誕生日。その日にはせめて青空を見ていたいものだと思う。
彼女の生まれた日は星に関係のある日だと、ソテはサティから教わった。
しかし、空はあいにくの曇り。夜までには雨も降りだしそうだった。
「せっかくの誕生日なのにね」と、静かに空を見上げているエトワルに話しかけた。
いつものように反応はないかと思いきや、一呼吸おいて「たなばたは」と囁いた。
「たなばたは、ふたりのこいびとが、いちねんにいちどだけ、あえるひ」
「わたしたちは、じゃまをしては、だめ」
「ふたりは、くものうえに、いるの。だから、へいき」
小さな2人言。
エトワルは何も言わず灰色の空を見ている。
年に一度の誕生日。その日にはせめて青空を見ていたいものだと思う。
彼女の生まれた日は星に関係のある日だと、ソテはサティから教わった。
しかし、空はあいにくの曇り。夜までには雨も降りだしそうだった。
「せっかくの誕生日なのにね」と、静かに空を見上げているエトワルに話しかけた。
いつものように反応はないかと思いきや、一呼吸おいて「たなばたは」と囁いた。
「たなばたは、ふたりのこいびとが、いちねんにいちどだけ、あえるひ」
「わたしたちは、じゃまをしては、だめ」
「ふたりは、くものうえに、いるの。だから、へいき」
小さな2人言。
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