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【お姫さまと小悪魔の話】

とおいとおい、あるところの王国に
ひとりのお姫さまがいました。
お姫さまは幼いころから頭がよく、運動も難なくこなす、
誰もが憧れるお姫さまでした。

王さまはそんなお姫さまに、大きな期待をよせています。
「将来はこの国をお前に任せよう。もっと賢く、もっと王にふさわしくなれ」

将来が有望なお姫さま
全て与えられているお姫さま
けれども、お姫さまはからっぽでした。


ある日、年を重ねて大きくなったお姫さまは
ひとりで森に出かけました。

その森に住む小悪魔は
偶然みたお姫さまに
一目惚れをしたのです。

小悪魔はお姫さまに声をかけ
ふたりはなかよくなりました。

やがて空があかくなりお姫さまが帰る頃

また会いに来てくれるかい、
悪魔がそう尋ねると
ええ、よろこんで
とお姫さまは、ほほ笑みました。

それからというもの、お姫さまと小悪魔は
いくつ太陽が沈み、いくつ月が昇ったかなど
全く覚えていませんでした。


ある日、お姫さまは言いました。

もっとあなたと一緒にいたい。
あなたとお城で暮らしたい
わたしと一緒に、きてくれますか

小悪魔は少しためらいましたが
(なにせ小悪魔は、大人には悪魔ということがわかってしまうから)
お姫さまのほほ笑みと
お姫さまともっと一緒にいたいという気持ちは
おさえられませんでした。
小悪魔は大人に正体がわからないように
姿を変えることにしました。
道を通れば誰もがふりむく
それはそれは美しい少年に姿を変えたのです。

お城にふたりがついたとき、
王様は小悪魔をみて
なんとうつくしい青年だろうと
一目で彼を気に入りました。

大きな大きなお城の部屋で
ふたりはなかよくあそびます。
ふたりはずうっと、一緒でしたが
その幸せも長くは続きませんでした。

お姫さまは、隣りの国の王子さまと結婚することになったのです。

王様からの言い付けで
小悪魔と一緒にいることをやめさせることになるでしょう。


お姫さまは悲しんで
涙を落として泣きました。

小悪魔は悲しんで
ほろりと涙が落ちました。
ふたりは一緒に泣き出して
ほろりほろりと泣いてるうちに
人の姿が溶け出して
悪魔である姿の彼に戻ってしまっていたのです。


その姿をみた王様は
家臣を呼び出し叫びます。

悪魔がいるぞ
悪魔がいるぞ
姫が悪魔になってしまう!

お城はたいへん大騒ぎお姫さまはその時も
小悪魔の手をしっかりにぎり
放そうとはしませんでした。

そしてふたりは
森へ向かって走りました。

森へ向かうその途中
悪魔はお姫さまに言いました。

ふたりで、森の先へ行こう
そしたら、本当にふたりきりになってしまうけど
それでも、一緒にきてくれるかい

お姫さまは目を閉じて
悪魔の頬にキスをして
にっこりほほ笑み、言いました。

あなたと一緒にいられるなら
全てすててもかまわない







それから、お姫さまを見た者はいませんでした。




小悪魔がお姫さまを騙したのかは
今でも全くわかりません。
わからないけれど
小悪魔がお姫さまを想う気持ちに
偽りはありませんでした。


お姫さまにとって、これが本当にしあわせな選択だったのか。
それはもうわかりません。
わからないけれど
お姫さまはもう、
からっぽではありませんでした。










***
さんじげんのぼうひとたちをもでるにしましたがわからないかな。
わからなくていいとおもいます。


ふたりがであったことで、きめられたみちをすすんでいったときよりも
いまがしあわせになれてたらいいな、ともうそう。






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