［sor ato e ru］

---

自分自身なにもできないのが歯がゆいんだろ。

おいおい、なんだよ突然。今更かよ。オレは全部知ってるぜ？
お前の秘密の宝の隠し場所から、学校生活で誰と話したか、もな。
ついでに言っちゃうとその傷、幼稚園のときにつけたもんだろ。
ストーカーじゃねぇよ！お前だってそれを分かって生活してんだろが。
えーと、オレがいいたいのはそんなじゃなくて。

いや、お前が呼んだから来たんだっつの。帰れとか言うな！
いいか、よーく聴いとけ。折角来てやったんだからな。
だぁーから帰んねぇっつってんだろ！あーもう時間の無駄だ畜生！

いーか。悩んでる暇あったらとりあえず動いとけ。
いくつかやらなきゃいけねぇことあんだろ。候補っぽいの。
それ、適当に紙に書いて、最初に思いついたことやりゃいんだよ。
わかってるくせに他人から言われなきゃやらねぇのがお前の悪い癖だよ。
あ？…そんなことオレにいわれても…。
じゃあとりあえず歌っとけ。てきとーに歌いやすいやつ。
いいとしーのーあなたーはーとおーいーところーへー♪
笑うな。うっせーよ！じゃあお前歌ってみろよ！うっせーよ！
世の中音痴の人間は何千分の一の確立でしかいねぇんだぞ！音痴の方がレアなんだよ！
あーもう！歌ってばっかいたらバカになんだぞ！

んあ？あ、あぁ…。
なんも解決してねーな。
まぁいっか。よくねーな。いいよそれでも。
どっちでもいいや。どうでもよくなってきた。
世の中諦めが肝心だよ。
後々苦労すんのはもうその歳になりゃわかってんでだろ。
だったら動けば良い。動けないなんてことは無えよ。
『無理』とか適当に理由つけて「出来ない」っつってるだけだろ。
いっそ入院するくらい苦労してみたらどうよ？人生かわるぜ？
嘘だよ。本気にすんなって。

何？疲れた？嘘付け。
世の中にはおもしれーこともっといっぱいあるんだよ。
疲れたから、疲れてないときが幸せだ―って思えるんだろ。
はいはい。オレにいわれなくてもわかってますよねー。
知ったかぶりめ。

いや、なんでもない。何もいってないってば。
ああ、そろそろ戻るわ。うん。
今度はお前がおもしれー冗談考えてこいよ。

またな。